笑っていたい

映画・読書などの備忘録

31本目『インヒアレント・ヴァイス』監督:ポール・トーマス・アンダーソン 65点

原作はトマス・ピンチョンの『LAヴァイス』、彼の作品が映画化されるのは初めての様子。探偵モノの主人公としてハッパ大好きなヒッピー野郎を添え、プロットとしてはひとつの依頼から芋づる式に事件が連なっていき最終的に国家の暗部・闇・陰謀論的な大掛かりなものが立ち上がってくるという『競売ナンバー49の叫び』に近い作り。
インヒアレント・ヴァイス ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray] LAヴァイス (Thomas Pynchon Complete Collection) 競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)

30本目『バードマン』監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ 70点

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [Blu-ray]
『バベル』の監督さんの新作。演劇をテーマにしているので全編ワンショット、かつスーパーヒーロー物ばかりが持て囃される近年のハリウッド映画界の傾向をブラックに皮肉る内容。劇中劇の原作であるレイモンド・カーヴァーの『愛について語るときに我々の語ること』は未読なんだけど、この作家は春樹の影が付きまとうのでどうも食指が動かない。


主人公の娘役のエマ・ストーン、こういう顔もけっこう可愛いと思うようになってきた。