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映画・読書などの備忘録

『ヒーローマニア -生活-』:ヒーローたちより悪役の情報がもう少し欲しい

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上映時間 109分

監督:豊島圭介
製作国 日本
公開情報 劇場公開(東映=日活)
初公開年月 2016/05/07
ジャンル アクション/ヒーロー/コメディ
映倫 G
一緒に戦わないか?

 

評価:★★☆

一言レビュー:悪役たちの説明がもう少し欲しいところ。

 

『僕の小規模な生活』などで有名な漫画家、福満しげゆきの『生活』が原作の本作。キャストは『桐島、部活やめるってよ』にも出演していた東出昌大さんなど若手が豪華で、和製版の『キック・アス』のようなものを期待して鑑賞しました。

 

たぶん原作のダイジェスト的な展開なんだと思いますが、園詩温監督の『愛のむきだし』をだいぶ薄めたような話ですかね。

 

不良少年たちを文字通りロープで吊るして成敗する自警団のようなヒーローごっこをやっていたら、資本家から法人化することを勧められて、その通りにしたら仲間たちまで組織的な人間になってしまった……カルト的なものに吸収されてしまって性格も変わっていく仲間たちに違和感を覚えた主人公が、彼らの魂を取り戻そうとするといった展開です。もちろんすべての悪玉はその法人化を勧めてきた資本家的な人物。

 

この船越英一郎演じるホームレス兼資本家的な人物(ホームレス⇒資本家への変貌がまったく不明)と、黄色いレインコートを着た怪物的に強い山崎静代演じる殺人鬼のようなキャラクターたちが、ほとんど意味不明な流れで出てきて、鑑賞者を置き去りにしたまま話が進んでいきます。ちょっと理解に苦しむエンディング、個人的な見所としては小松菜奈のおさげ眼鏡と生足でしょうか。