2015-01-01から1年間の記事一覧
原作はトマス・ピンチョンの『LAヴァイス』、彼の作品が映画化されるのは初めての様子。探偵モノの主人公としてハッパ大好きなヒッピー野郎を添え、プロットとしてはひとつの依頼から芋づる式に事件が連なっていき最終的に国家の暗部・闇・陰謀論的な大掛か…
『バベル』の監督さんの新作。演劇をテーマにしているので全編ワンショット、かつスーパーヒーロー物ばかりが持て囃される近年のハリウッド映画界の傾向をブラックに皮肉る内容。劇中劇の原作であるレイモンド・カーヴァーの『愛について語るときに我々の語…
全力ネタバレすると解離性同一性障害(多重人格)者の分裂した人格をMOTELを舞台に殺し合いさせて統合していくスリラーアクション、尾っぽの最後まで実が詰まっている作りで評判通りの良作。
イスラエルの映画、どんでん返しを期待したくなるタイトルなんだけどストレートな拷問グロ作品。シリアス路線のようでそこはかとなく漂うコメディー臭がB級映画としても楽しめないノリで困ってしまう。タランティーノ絶賛に騙されてはいけない。
中田秀夫監督の『リング』、『仄暗い水の底から』は傑作、『クロユリ団地』は映像は良かったけどキャスティングなど大人の事情絡みな作りで及第点ぐらいだったわけですが、本作モンスターズはもう悲惨の一言、脚本が大雑把過ぎて観てて悲しくなるという。あ…
アニメ制作スタジオを舞台にしたお仕事系アニメ。熱量・情報量共に高い作品で最高に面白かったです。矢野先輩・ゴスロリ様両方好きだわ〜、でも案外主人公の宮森あおいも良い。でも、彼女たちが輝いて見えるのも実世界同様に「オッサン」たちがしっかりと存…
今回は一つの義体に2つのゴースト案件。
ディープラーニングで学会的には3回目のAIブームが到来中の昨今とのことですが、本作は人工知能搭載のコンピューター用OS「OS1」との恋模様を描いた作品。いきなりネタバレ的に書くけど、お互い時間をかけて養っていた関係性を片方の都合により崩壊させると…
ジジィ殺しで有名なドワンゴ会長の川上量生が、ジブリの名プロデューサー鈴木敏夫の元で見習いをしながら、そこで聞き知った内容をまとめるために「卒業論文」の体で書いたという本書。一時はドワンゴがジブリを買収といった記事も書かれたりしていたので、…
栗山千明がイモ臭いリケ女を好演、一途さに萌える。
ほぼ原作通りの展開。
面白くなってきました。意識高い系のキャラ造形が気持ち悪過ぎて秀逸。イソベヤんも妙なフックとなって今後重みを増してきそうな感じ。『ザ・ワールド・イズ・マイン』のようで、しっかりと世界との対比がある群像劇で大作になりそうです。
クロエ・グレース・モレッツが冒頭と最後にだけ出演、ビッチ臭が凄くて一瞬分からなかった。人気で多忙であろう彼女を使いたくて無理やり本作にねじ込んだ印象。脚本的には無敵の人情味あふれる元CIAがロシアンマフィアを壊滅させる必殺仕事人的な作品。本作…
やっぱり面白いな、そして画の質感がやっぱり高級映画を観ている気分になる。『ゲーム』、『ファイトクラブ』ほどではないが、後半の結末にちょっとした意外性あり。
「コワすぎ!」シリーズや「ノロイ」で知られる白石晃士監督の韓国を舞台にした新作、お得意のPOV疑似ドキュメンタリーで、特筆すべきはほとんど作品一本分を長回しで撮影していること。ホラーというよりバイオレンス作で少し意外だった。最後はとても綺麗に…
経済学的にもっとも合理的な投資法の項目を要約すると、資本主義は自己増殖して成長し続けるという前提が崩れない限りは、株で儲ける究極の方法は世界中の市場の株を保有するという投資法になるという。それを「世界市場ポートフォリオ」と筆者は名づけてい…
同じブラッド・ピット主演ながらタランティーノ監督と『イングロリアス・バスターズ』と違って、シリアスな戦争物。 1945年のナチス・ドイツ敗戦が濃厚な時期のアメリカ軍・第2機甲師団第66機甲連隊の話。死にもの狂いで抵抗するドイツ軍に最後の
最新作『零 〜濡鴉ノ巫女〜』はエロゲに見えるような気がしないでもない和ホラーゲームの映画化作品。主演の子(中条あやみ)がカワイイのに惹かれて借りてしまった。それにしても和ホラーは貯水場が好きである。
大統領に謝罪を要求するテロリストに対して、看板ニュースキャスターの座への復活を目論む男が犯人への独占インタビューをテレビ中継するという構成の作品。テロリストの八つ当たり的な恨みと過剰な要求、政府・警察の煮え切らない対応、テレビ局上層部の裏…